全体的な教育についての考えばかり書いていると、もっと具体的で個別の内容が知りたいという方もおられると思いますので、今回は、個別事例をとりあげて書いてみます。特に習い事に関わることなので、興味を持っている人も多いかと思います。
今回は、ベビー公文を僕が選んだ理由を書きます。あらかじめ申し上げておきますが、僕は公文の宣伝をするつもりもないですし、まったく利害関係もありません。
これから頻繁に書きますが、僕は僕のやり方を勧めているわけでもありません。個別の教育実験については、それぞれの家庭環境によってできる範囲がかなり異なりますので、あくまでも僕の個人的な記録・考えと思ってください。
ベビー公文とは
公文は、僕も子供のときに行っていました。また子供のときに公文に行っていた人も多いかと思います。公文は、週に二回、算数・数学や国語などを教室に行ってプリント学習をする、そういうところです。ベビー公文は、それとはかなり違って、基本的には、絵本やカード教材のようなものをもらって、月に一度だけ教室に親と一緒に行って、公文の先生とちょっと話をする、そんな感じのものです。
乳児はまだ教室に行って一人で勉強するなんてもちろんできないので、こういうやり方になっているのです。月の料金も2200円で、それほど高くありません。
ベビー公文自体について
それほど高くないと言っても、まあ月に一回行って話をして、絵本とかカードみたいなのをもらうのが内容だと考えると、2000円が安いというわけでもありません。というのも、絵本ならば、本屋に行って自分で選ぶほうが、好きなものを選べる分いいという考え方もあります。カードとかも、家でそれほど使ったかといえば、・・・・という感じです。僕も実際のところ教材でベビー公文を選んだということではありません。そういう意味では、2200円のコストパフォーマンス自体はそれほどよくないとも考えられます。
それでも選んだ理由
それでもベビー公文を選んだ理由は二つあります。
一つめの理由は、出産後、しばらくの間、妻は仕事をしておらず、週に一度の児童館に行ったりする程度でしたので、子供と一緒に外出する機会を増やすというものです。月に一度でも、定期的にどこかにいく機会が増えるのは、生活のリズム感が高まります。
二つめは、Aを公文教室の場所と公文の先生に慣れさせるという理由で、これが重要な理由です。僕は、はじめから、Aが大きくなってくれば、通常の公文に通わせるつもりでした。しかも、できるだけはやく通えるように持っていくことを考えていました。そのためには、Aが、初めての場所で、知らない人のところに預けられるという状況をあらかじめなくしておくことが必要だと考えたのです。そういう状況になると、もしかしたらAは、泣いたり、ぐずったりするかもしれない。それならば、あらかじめその場所と人に鳴らしておく方が、スムーズに通常の教室が良いに移行できると考えたのです。約1年ちょっとベビー公文は続けましたが、これはうまく行きました。Aが2歳4ヶ月から通常の仕方で公文教室に通い始めたとき、息子は実にスムーズに、一人で教室で勉強できるようになりました。(一人といっても、誰か先生が横で見てくれています。あくまでも親から離れて、ということです。)
逆に言えば、もしも通常の公文に行かせるつもりがなければ、ベビー公文は選ばなかったと思います。
将来どういう教育方法をとるかをイメージして、そのためにどうするか、それが今どういう選択をするかの理由になるかと思います。

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