保育園で戦いごっこ ー 道徳教室

昨日保育園に迎えに行くと、「今日も戦いごっこやってん」と嬉しそうに言ってきました。どうもウルトラマンごっことか仮面ライダーごっこ的なやつのようで、まあやんちゃな遊びです。

保育園の先生は大変だとは思いますが、まあ怪我させさせなければ戦いごっこをするのは別に大丈夫です。ですが、その後でAがいったことがちょっと気になりました。それは、「〇〇くんが、わるものした」「〇〇ちゃんが、怪獣した」という言葉です。それもそれ自体はまあいいのですが、僕が「Aもわるものしたん?」と聞くと、少し得意げに「してないよ!」というのです。

僕は、Aに「Aもわるものしなあかんよ」と言いました。「みんな、ええもんがしたいねんから、じゅんばんこにわるものせなあかんよ」とAにいって聞かせました。Aは、うんと返事したようなしてないような、ちょっとごまかすようなかんじで、顔を逸らしました。

Aは三月生まれて保育園でも一番小さい方なので、どちらかといえば嫌な役を押し付けられる方かと思っていましたが、案外そうでもないのかもしれません。まあ、大きい子が優しくてそうしてくれているのならいいのですが、わがままを言っているのなら困ります。

今日も保育園に送りに行ったときに、もう一度Aに「Aもわるものせなかあんよ」と言っておきました。また先生がおられたので、先生にも「Aがたたかいごっこで、人にわるものがかりおしつけてたら注意してください」とお願いしておきました。先生も「最近、男の子がたたかいごっこをしだして、ヒートアップしないようには気をつけているんです」と笑っておられました。Aも、僕と先生のやりとりを下で聴きながら、気まずそうに笑っていました。

少しずつ、元気なだけではだめになってきます。いろいろ話して考えさせなければなりません。でもこういう今までよりもちょっとした理屈が話せるようになったということは、喜ばしい成長です。


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月探し

以前、アスファルトについたひび割れが鬼の仕業だと考えて、それを探し、どんなものか考えるという作業を紹介しましたが、他にもやっていることはあります。その一つは、月を見つけるということです。

外をあるているときに、月を探して、どちらが先に見つけるかということをいつもしています。この勝負を始めてすぐに、Aは夜だけではなく、昼や朝にも月が出ていることを発見し、得意げに報告してきます。また、月の今日の形はどんなのか、そういうことも話します。

僕よりもはるかに目のいいAは月を見つけるのも早いです。この勝負をしてから、月は形がどんどん変わること、そして月が綺麗だということをAは知りました。

本当に綺麗だと思っているのかどうかはもちろんわかりませんが、「パパ、今日もお月さま綺麗やな」といってきます。

自然にはいろんな現象があって、それが綺麗であること、もちろんまだよくわかっていなくても、言葉にすることで逆にそういう感覚を身につけていくのかもしれません。


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公文・ズンズン教材の壁

公文の宿題をずっとやっていると、しばらく前からちょっと困ったことが起きてきました。それは、Aが運筆を練習するズンズン教材を嫌がるようになったのです。

国語の方は、ほとんどひらがなが読めるようになってきたので、おそらくわりと楽にできる感じがするのだと思います。ズンズン教材自体は、決して難しくありません。半年以上してきて、Aもかなりしっかりとした線が引けるようになりました。だから難しいわけではないのですが、めんどくさいのだと思います。あるいは面白くない、というか。

なんかわざとはみ出したり、明らかに手を抜いた書き方をしたり、そんなことをし出したのです。

ただやはり運筆が重要なのはわかります。というのも、数を書く練習をさせていて、数字をなぞらせようとすると、その数字が小さくなると、やっぱりちょっとたどたどしくなります。僕の印象では、もっと鉛筆に慣れる必要があります。でも、今のズンズンを嫌がる様子を見ると、これをさせるために説得する時間がもったいない気もしました。

また今年の四月から算数を公文でも始めるつもりですが、算数の宿題5枚、国語5枚、ズンズン5枚を毎日させるのは、ちょっと難しい気もします。キャパの問題ではなく、時間の問題です。嫌がらずにすぐしてくれれば問題なのですが、嫌がるのを説得するのは時間もかかるし、疲労もおおいので、避けたいところです。そこで、公文の先生と相談して、算数を始めたらズンズンの宿題はしないということにしました。公文教室の中ではさせてもいいですか?と聞かれたので、それはもちろんこちらも歓迎です。Aは、公文教室では文句言わずに勉強しているようです。親がいると甘えが出るのだと思います。

運筆は別の形で、やることにします。


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【おもちゃレビュー 2】アンパンマン うちの子天才 ブランコパークDX

このおもちゃは、Aが3歳の誕生日に購入しました。Aの部屋にするつもりの場所に設置したのですが、3歳が近づいてきた先日、片付けました。

まあ、実際には、もっと年齢が高くなっても使えるのかもしれませんが、我が家では一年ちょっと行かないくらい遊んだという感じでしょうか。僕的には十分に遊んでくれたと思っています。もちろんそんな毎日これで遊ぶわけでもないし、週末とか保育園が休みのときに、ちょっと遊ぶという感じですが、それでも買って損したという感じではなかったです。以前も書きましたが、僕は子供がおもちゃを飽きるということを前提にして買っているので、それにしてはよく持ったと思っています。

デメリットはやはり場所を取るということですね。Aの部屋はちょっと広めで9. 5畳あるのですが、それでもそれなりに場所を占めます。滑り台もジャングルジムもブランコも、本当にこういったものがまだ十分にできないくらいがちょうどいい感じで、公園とかで普通に一人で大きな滑り台とかが使えるようになると、もう物足りない感じだとは思います。

ですが、逆に言えば、まだ2歳なりたてくらいの時に、頑張ってジャングルジムを登ったりする姿を見ると、いい運動になるなと思いますし、遊具というよりも、おもちゃの基地みたいな使い方もできます。Aはちょっと大きくなると自分がすべるのではなく、ウルトラマンのソフビやミニカーを滑り台で滑らせて遊んでいました。ようするに、ごっこ遊びの舞台のような感じです。

意外とよく一緒に遊んだのはブランコです。ブランコを、遊園地などのライド系の乗り物に見立てて遊ぶのです。どういうことかというと、ブランコに乗せたAを後ろから押してあげるのですが、そのときに、ナレーションをつけてあげるのです。「さあ、今日は、この乗り物に乗って、ジャングル探検にいこう!」とか、そういう感じです。そして、実際にはたんに多少の強弱をつけてブランコを押しているだけなのですが、「さらに奥地に行くと、大きなワニが襲ってきました!」とかいうと、息子も「ぱーんち」とか言ってるのです。

何も実際にはないんですよ。声だけ。そしてブランコを漕いでいるだけ。でもAの目には、きっとナレーションの場面が映っているんだと思います。子供って、そういう想像力がすごいんです。これにはまっているときは、もういろんなところに二人で行きました。宇宙にも行ったし、魔法の国にも行ったし。(何度も言っていますがブランコを押しているだけです。)

どう使うかによって、おもちゃはすごくいろんな遊び方ができます。場所はとりますが、そういう可能性はかなり持っているおもちゃだったと思います。


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鬼の痕跡を探すー因果関係の探求

Aが体力もついてきて、最近は保育園の行き帰りに歩いて行けるようになりました。前も歩けたとは思うのですが、しばらくすると「だっこ」といって結局抱っこしなければならなくなったのですが、それがなくなったのです。

しかも歩いていくのが楽しいらしく、自転車で行くか歩いていくかと聞くと、今のところ必ず歩いていくと言います。

保育園までの道のりは、大人ならば10分くらいですが、Aと一緒だと15分から20分くらいかかります。めんどくさいと言えばめんどくさいのですが、Aが体力をつけるためには、あきらかに自転車よりも有益です。勉強するにも体力は必ず必要になります。

でもせっかくですから、この歩く時間を最大限、体力以外の教育にも活用したいものです。

僕とAがこの保育園の行き帰りにやっていることがいくつかあります。まずは、今日のタイトルにある「鬼の痕跡を探す」です。これが何かということなのですが、行き帰りの道中のアスファルトには、多くのひび割れがあります。これが何でできたのかということを二人で話し合うのです。

僕らの物語は、これは、鬼さんがいたずらをしたというものです。これは以前、なんで道にひび割れがあるのかということをAが聞いてきたときに、僕が彼に「鬼さんがやった」といったことがあるのを、Aが覚えていたことがきっかけです。歩いて保育園に行ったり、帰ったりするたびに、こういうひび割れを見つけたAが、「パパ、あれ鬼さんがやったんちゃう?」と聞くようになったのです。

「お、よく覚えていたな」ということで、僕らの鬼の痕跡探しが始まったのです。ひび割れには、いろいろなものがあります。でもそれがすべて鬼の仕業というわけではありません。直線的なものであったり、四角いものであったりする場合、Aは最初に「これも鬼さんや」とAは言ってきたのですが、僕は「それは違う」と答えたのです。こういったものは、鬼ではなく、道を直す人がやったのだと。

なんでも「鬼」で片付けてしまうと、リアリティがありません。鬼の痕跡とそうではないものがあって、それを二人で見抜くこと、それが重要なのです。きちんと(?)状況を観察しようとする姿勢を身につけることが重要です。Aも最近では、ランダムな傷は鬼、直線的で規則的なものは道を直してくれる人、という区別を理解し、それも含めて報告してきます。

また、鬼の痕跡でもさまざまな物語があります。古いひび割れには苔が生えていたりしているので、これはずっと昔の鬼さん、マンホールの近くの傷は、マンホールを持って帰ろうとした鬼さんが作った傷。

まあ、こんなことを書いていると、なんの話や、と呆れる人もいるかもしれませんが、案外、Aは真剣なのです。2歳のAにとって、これはおそらく事実なのでしょう。そしてこういうやりとりは、Aにとって周りを観察し、何かを見つけようとすること、そしてそれを見つけたときに、なんでそれができているのか、その原因を考えることの訓練にもなりますし、そしてそれは想像力を豊かにしてくれるのではないかと思っています。

こんなことをやっているとますます歩くのが遅くなるのですが、有意義な時間なのです。


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学研の幼児ワーク

公文では今のところ国語しかやっていないので、数を教えるのに学研の幼児ワークを使っています。今のところ、2歳の「もじ・かず・ちえ」「かず」、3歳の「かず」、4歳の「かず」をやって、もうすぐ「たしざん」が終わりそうです。

最初、何かワークをさせようといくつかためしたときに、うんこドリルもためしたのですが、これはやめました。いちおう一冊はすべてやったのですが、まずシールを貼るのが多すぎるのと、うんこが際立ちすぎて、たしかに息子は喜んでやるのですが、何が目的はちょっとわからなくなりそうな感じがしました。

学研の幼児ワークは、その点、シール張りもあるのですが、そればかりにならずに、ある意味で特徴がない、でもオーソドックスで、使いやすい教材だと思いました。

ワークは基本的に一日一枚のペースでやっていますが、公文の宿題が優先なので、病院に行ったりしたときにはなしにすることもあります。でも少しでも数にふれることはやはり重要だと思います。

あとこういうワークをやっていると、やはりAにとってスムーズにいくタイプの問題と、苦戦するタイプの問題が出てくるので、これはAの学力を考えるいい手掛かりになります。特に苦戦するタイプの問題がわかってくると、それをクリアするためには何ができればいいのかということがわかり、その戦略を立てることができます。(これについては、また後日書くことにします)。

ワークをやっていて悩むのは、ワークが一冊終わったときに、次に何をするのかということです。こういう基礎学力を身につけるときには、繰り返しが重要で、本当は一冊終わったときに、もう一度くらい同じワークを買ってもう一巡させたいのですが、やはり小さい子供の記憶力はなかなかあなどれなく、どのワークをもうやったかということは表紙で覚えているのです。それで、おそらく同じのをさせるとAのモチベーションはあまりあがらないことが予想されるので、いちおう、最初に書いたような仕方で次のワークへと進んでいったのです。

ですが、4歳の「たしざん」の終わりが血がづいてきたときに、次はさいしょは5歳の「かず」に行こうかと思ったのですが、やはり一度復習的なこともしたいので、こんどはくもんのワークの4・5・6歳の「すうじおけいこ」をやってみることにしました。

またこれについてはしばらくやってみてレビューしてみたいと思います。



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もちろん子供は親を選べない

ネットで育児関係のものをちょっと調べていると、子供が親を選ぶ、選ばないの話があるようで、奇妙に思いました。子供が親を選んで生まれてくる、という発想が、ある効果をもつのは理解できますが、明らかにもっともらしくないし、好ましいとも思えないからです。

「子供はあなたを選んでくれたんだから頑張りなさい」とか、「自分を選んでくれたんだからがんばろう」とか、まあそういう効果はあるかもしれませんが、それにしてもこの考えはどうかと思うのです。

もちろん科学主義者ではなくても普通に考えれば、生まれる前に選択する意思なんてのはありえないのですが、この手の考え方をする人には、そういう科学的な思考に訴えてもあまり意味はないでしょう。

僕が一番この考えが好ましくないと思うのは、極めて危険だからです。というのも、この考えは、子供に対するひどい仕打ちを正当化しかねないのです。例えば、子供に対して何をしても、「こんな私(親)を選んだのはお前じゃないか、自業自得だ」と。

しかも自分を選んでくれたから頑張るって、道徳的にどうなんやって思うんです。例えばもう少し大きくなった子供に、「君を選んでくれた人にだけ良いことをしてあげなさい」って教えますか?

さらに子供に「君がパパ(ママ)を選んだんだよ」なんて言えますか?厚かましいっていうか、向こうからしたらそれこそ「はあ?」って感じでしょ。

子供が自分を選んだから頑張るじゃなくて、選べなかったからこそせめてできるだけのことはしようってなるんなるんじゃないでしょうか。選べたらもっといいとこをえらべたのに、僕のとこに生まれてきちゃって。せめてできるだけのことはするわなって。

先ほど書きましたように、もちろん子供が選んでくれたからがんばろうってなるって理屈もわかるんですが、選ばれなかったとしてもいいじゃないですか。出会えたんだから。

(もちろん子供と一緒にいると、いつもこんな綺麗ごとですむことはないですけどね。腹立つこともいっぱいですし。)


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【おもちゃレビュー 1】ウルトラマンのソフビ

僕自身おもちゃが嫌いではないし、わりと経済的に可能なぶんについてはおもちゃに対する投資は大きい方だとは思うので、これまで購入して使って見たおもちゃについてレビューしておきます。

Aは、二歳になった頃から、近所の少し年上の子供の影響で、ウルトラマンが好きになりました。そして、その近所の子供がウルトラマンのおもちゃをたくさん持っていることもあり、自分もウルトラマンのおもちゃを欲しがるようになりました。おもちゃといっても、その中心になるのはソフビです。

ウルトラマンのソフビというと、僕自身の懐かしさがいっぱいなおもちゃです。僕が子供の頃は裕福では全くなかったですが、わずかにウルトラマンとかのソフビを買ってもらったりしていました。小さい借家で、なんとなくウルトラマンのソフビで遊んでいた記憶があります。

またウルトラマン自体、テレビでよく見ていました。息子がウルトラマンが好きになって、ソフビを欲しがり出したとき、わりと抵抗なく買ってやっていたのは、そういった事情もあります。

ソフビといえば、ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊モノだと思いますが、今のウルトラマンのソフビは、仮面ライダーのソフビに比べて小さく、その分値段が500円ちょっとです。なので、経済的にも比較的買いやすいです。

Aがテレビで見るウルトラマンは、「ウルトラマンZ」でしたが、知識の幅を増やすために、「ウルトラマン大図鑑デラックス」という本を、本屋で一緒に購入しました。それからというもの、好きなものに対する子供の記憶力は凄まじく、テレビなどでは見たことがないウルトラマンについてもすぐに記憶し、おもちゃ屋さんに行くと、「あ、これ・・・や」「今日は、・・・にする」という感じで、どんどんとその知識量を増やしていきました。

好きなおもちゃとそれにかんする本を一緒にそろえるというのは、文字や本に対する興味も高めるようで、多少なりとも教育的効果があるように思います。また、子供だけではなく、一緒に遊ぶ僕も知識を増やさないといけません。というか、むしろ子供以上に知識については武装するというのを心がけています。なので僕も息子がいないときに、ウルトラマンについてネットで復習したり、図鑑を読んだりもしました。

そしてある程度、数を揃えるようにしました。そうすることで、「ごっこ遊び」も充実しますし、また、今持っているソフビの数を一緒に毎日数えたりして、数を覚える練習をしました。この場合は、圧倒的に遊び感が強いので、むしろAは自分からしょっちゅう「パパ、ウルトラマン数えよう!」といって数を数えたがりました。

しかも基本的に乱暴に扱ってもそうそう壊れることもないし、踏んで怪我をすることもほとんどないので、ウルトラマンが好きな子の場合は、うまく学習にも使いやすいおもちゃだと思いました。

あとウルトラマンのソフビは、必ずしも新品で買う必要もなく、僕の場合、ときどきブックオフや、東寺の弘法市なんかでもやすい中古のものを一緒に選んだりもしました。

まあオススメのおもちゃだと思います。


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家での英語学習

ビースタジオに通い始めてから、毎日英語に触れさせるようにしています。習い事をするときに、たんに習い事に行くだけならそもそもさせない、という方針でやっているので、家庭学習をすることは必須です。英語学習は、今は映像学習ばかりなので、息子もあまり抵抗なくやっています。

Youtubeとビースタジオのオンデマンド授業のふたつが我が家の英語学習になります。YouTubeの映像は、基本的に妻が選んできてくれています。主に見ているものは「Cocomelon」と「English Singsing」です。

この二つは歌と映像によってカテゴリー別の単語が流れ続けます。息子も僕の膝の上で、ジュースなんかを飲みながらぼーっと見ています。

ビースタジオのオンデマンド授業も、予習・復習に最適で、こちらの方が授業らしらがあって大人の僕としてはこっちの方がなんか安心感がありますが、AはYouTubeの方が好きみたいです。

基本的にお風呂上がりに30分くらい見るという感じです。ビースタジオの先生は、音が聞こえていれば、他に何やっててもいいので流しておいてくださいと言っていましたが、やはりどうも他のことに意識が向かっている状況での学習効果に疑問があるので、ボッーっとでもいいから、映像を必ず見るように言っています。

面白いなと思ったのは、Aなりに、街で(たとえばバスや電車の中で)英語の音声が聞こえたりすると、「あ、これ英語?」と聞いてきたりします。もちろん自分の知らない言葉だから英語、くらいの感じなのでしょうが、日本語以外の言語的音声に意識が向き、違いを識別しているというのは面白いなと思いました。

英語が理解できなくても英語が流れていること自体には抵抗はないみたいで、YouTubeの幼児向け動画のブリッピーとかも自分で勝手に見たりしています。

あと、少しずつですが、やはり単語や挨拶などが話せるようになります。日本語よりははるかに遅い進歩ですが、まあ自分の子供時代の英語学習を考えるならば大したものだと思います。

語学もまさしく日々の積み重ねなので、これもAの日課です。逆にAのキャパシティを考えるならば、今ぐらいが限界かなとも思っています。


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子供の将来の職業

小さい頃から子供に教育を受けさせていると、将来何にするつもりなのか、ということを聞かれることがあります。芸術などの特殊な職業タイプは別として、こういう質問者がイメージする一つの職業は医者であることがしばしばあります。

僕が大学に就職する前から、医学部というのは親が子供に行かせたい学部の最大候補で、医学部進学を念頭に置いたコース作りなどを、多くの予備校なども宣伝材料として使ってきました。たしかに、社会的ステータスも高く、仕事にも経済的にも困ることの少ない職業だと思います。

逆に、同じ世代の子供のお母さんが、「うちの子は、電車が好きだから、しょうらい電車の運転手になったらいいと思う」といって、特に無理に勉強させるつもりはないことを仄かしているのを聞いたこともあります。(電車の運転手になるにしても、勉強をしておいた方がいいとは思うのですが)

僕自身としては、A(息子です)が、職業として何を選ぶのかということについては、特に具体的なイメージはまったくもっていません。大学の研究者は、自分がそうなので勧めないというのはありますが。ですが、息子の職業についてまったく考えないわけではありません。

僕が考えているのは、何になってほしいかではなく、どういう職業を選べるかということです。

どう違うのかと思われるかもしれませんが、この二つは大きな違いがあります。例えば、先程の「電車の運転手」という職業を考えてみましょう。僕が懸念するのは、電車の運転手という職業が、どういう収入で、どういう労働内容でとかではまったくないのです。それはどうでもよくて、むしろ、20年後、30年後に、電車の運転手という職業がどれくらいあるのかということなのです。

今のように、AIの技術、ITの技術などがどんどんと進んでいく中で、必要とされる人が非常に少なくなる業種は出てくると思います。

ニュースなどで、自動車や電車の自動運転に関する技術テストの話などを見ると、もしかしたら運転に関わる人の数は大きく減っていく可能性は高いと思います。(ここ数年という話ではないです。あくまでもAが仕事を選ぶとき、あるいは転職などを考えるとき、ですから、20年から40年くらい先の話ですが。)

僕のような大学教員だって例外ではありません。今のようなコロナ禍を経験して思ったのですが、少子化だけではなく、リモートで授業ができる可能性がぐっと広がったということは、教師としての大学教員も今よりもグッと少なくなる可能性があります。教師としてのというのは、例えば日本の多くの大学を支えている非常勤講師などです。非常勤講師の存在は今は、大学にとって必要不可欠です。また専任教員を目指す若い研究者にとってもなくてはならない職業です。でも、今後リモートでの技術・ノウハウが蓄積されていくと、そういう職も削減対象になってもおかしくありません。

職業がたんじゅんになくなる、とは言いませんが、少なくとも今の職業の分布とは変化していくでしょう。

そういう中で、どういう仕事が生き残り、Aの選択肢になりうるか、ということはやはり考えてしまうということです。

いずれにせよ、どういう職業につくのか(あるいはつかないのか)ということよりも、どういう状況になってもそこでやっていくことができる思考力をつけさせたいと思っています。


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