あらいぐまラスカルの注目ポイント(2)

コロナでずっと家にはいたのですが、仕事しながら息子と触れ合うという過酷な状況にあったために、ラスカルについて一回記事を書いただけになっていました。

アニメ版ラスカルの(原作はまだ読んでいる途中なので)もう一つの注目ポイントとしては、人種差別問題があります。

スターリングの父親の知り合いのボクサーとマネージャーが家に訪れるのですが、このボクサーはKO以外では勝ったことがありません。どういうことかと言えば、判定になると黒人だということが不利になって必ず負けるのです。

このくだりは、3歳の息子にはおそらくまだ難しいかと思いますし、逆に息子もなんのことかわからなすぎて、何も聞いてきませんでした。ただ見ているという状態。

でもこういうことがすっと話の中に入っているところが、このアニメの秀逸なところだと思います。

逆に言えば、そういう社会状況の中で、人間以外の動物に対しても、異なる人種の人間に対しても、分け隔てなく接することができる寛容さが際立つのです。


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あらいぐまラスカルの注目ポイント(1)

ペットは家族か

ラスカルとまだ出会う前、スターリングは、お母さんが入院しているのでお父さんと暮らしています。家事はハケットさんという家政婦の人がやってくれています。

スターリング家にはハウザーというセントバーナードという犬がいるのですが、スターリングは、彼が自由に家に出入りすることが当然だと思っています。一方で、ハケットさんはあまり動物が好きではなく、動物を家に入れることを極度に嫌がります。といってもラスカルをみたときに、可愛いことは素直に認めているので、意地悪な人ではありません。

ハケットさんの態度は、犬を買うときの昔の人の態度の一つの典型例だと思います。日本でも小型犬などが一般的になるときは、家の前の犬小屋に繋いで買うということが割と一般的だっと思いますし、今でも、決して薦められたものではないですが、そういう家も見かけます。

逆に、スターリングは、母親がいたときには、ハウザーが家に入ってくることは普通に認められていたと主張します。そして実際に、母親が退院して家に帰ってきた時も、雨の日に、ハウザーを家に入れてやれないかということを、母親はハケットさんに提案しています。

もとの原作が出版された1963年やこのアニメが日本で放映された1977年の頃のことを考えても、もしかしたらスターリングの犬も家族で、家に当然入っても良いという考えは、わりと先進的な考えだったのかもしれません。

犬を外で飼うこと自体が、国によっては違反になる現代を考えると、人間と人間以外の動物の関わりの変化に感慨深いものがあります。

もちろん、僕はこれはとても素晴らしい進歩だと思っています。


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